第6回開催 茂木健一郎賞

スケスケ展-スケると見える仕組みの世界-

空気株式会社(日本)

作品概要

本作は2018年の夏に福岡市科学館にて開催され話題を集めた企画展です。様々な生物や物の中身を『スケる(透ける)』を通して紹介する体験型イベント。昨今、物事が簡略化/不可視化される中、日常気にする機会が少ない中身の状態や仕組みを感じることで「物事に、より関心を持ってもらいたい」という狙いで企画・制作しました。「知らないことを知るって楽しい!」そんな思いが湧く企画展です。

受賞コメント

展覧会である「スケスケ展」が、デジタルえほんアワード受賞にふさわしいものなのかどうか。そんな議論もあったかと思います。しかし「子どもたちに夢を与え、想像力を喚起し、現実の世界をより豊かにさせる」というアワード主旨とスケスケ展主旨はドンピシャリ!その点を評価していただけたのであれば本当に嬉しいです。僕も夢をいただきました。関係されました全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました!

審査員コメント

今年度の応募作品では、デジタル絵本という概念を広げて、人間がその中に入って楽しめる博物館などの展示物もみられました。
この作品も、「スケると見える仕組みの世界」をテーマに、これまではパソコンの画面の中で展開していた世界を、実際に自分の身体を動かしてみたり、触ったりしながら、自分の身体がデジタルな世界に拡張していく感覚を味わえます。デジタル教材の可能性を広げる作品だと感じました。(宇治橋祐之)