第1回開催 企画部門準グランプリ

ねこみっけ

滝原宏野(日本)

作品概要

絵の中から、どろぼうねこを探し出す遊びです。
ねこの居場所は毎回変わり、見つけた場所・見つけるまでにかかった時間などで、様々なショートストーリーが楽しめます。自分でねこをすきな場所に隠し、ねこを友達に探させたり、友達が隠したねこを見つけたりして遊ぶことができます。

受賞コメント

『ねこみっけ』は、デジタルえほんの中から、隠れたどろぼうねこを探し出す遊びです。ただし、ねこの居場所は毎回変わり、毎回違ったショートストーリーを見れたり等、紙のえほんでは実現できない楽しさを盛り込んでいます。
また隠れる場所を自身で決めて他の友達に探してもらうなどの遊び方も可能で、
デジタルえほんを介した遊びのコミュニケーションを育むことができます。
操作は幼い子供でも直感的に遊ぶことができることを念頭に企画立案しています。
子供が夢中になる憎たらしくも可愛らしいキャラクターと、デジタルえほんという新しい表現方法を通じて、子供が遊びながら想像力を駆使し、豊かなコミュニケーションを醸成できる点がこの作品の魅力です。

審査員コメント

絵本は子どもが初めて出会う【本】。一枚の絵、ひとつの言葉、キャラクター。ページをめくることで、子どもたちは、時間の流れを手に入れ、物語に参加する。ぼくらが今まで作ってきた印刷技術を駆使した紙の絵本は、デジタルネイティブの子どもたちにどう映るんだろう。この「ねこみっけ」は、泥棒ねこのキャラクターがいい。さらに「探す」だけではなく、「隠す」ことができる。ちょっとしたデジタルのしかけで、世界が広がり、ストーリーにバリエーションができる。一人ではなく、仲間と遊ぶこともできる。【デジタルえほん】の新しい表現が、初めての【本】との出会いを豊かにしてくれることを楽しみにしている。(株式会社角川グループホールディングス取締役会長:角川歴彦様)