第8回開催 きむらゆういち賞

ロイと魔法の森

curiosity株式会社(日本)

作品概要

「ロイと魔法の森」は自分の部屋にファンタジー世界が融合する、MR/ARアドベンチャーゲームのプロローグ作品です。おうちや公園など、普段のスペースが冒険の舞台となり、物語の全てがMR/ARとしてプレイヤーの周りに出現します。
ARで体験頂けるiOS/Android版と、MRで体験頂けるMagic Leap 1版で展開しています。
長編のストーリー体験となる本編は2021年発表予定ではありますが、本コンテンツはそのエッセンスを体験できる内容となっており、プレイヤーは魔法の森からやってきた不思議な生物ロイと一緒に、宝探し・もぐらたたき・魔法バトルといった3つのミニゲームに挑戦します。なお、スマホ版は2020年12月現在冬限定のクリスマスバージョンで配信しています。

受賞コメント

この度は「きむらゆういち賞」に選出いただき、まことにありがとうございます。
次の時代の物語体験の実現を目標にしている私たちにとって、このような賞として評価頂けたことはとても光栄なことです。
デジタルの力によって、ビジュアルと物語が融合する体験はこれからますます私たちのリアルな生活に溶け込んでくると予感しています。
絵本の中から物語が飛び出してくるような不思議な世界を、みなさまと共に模索していければ幸いです。

審査員コメント

まさに絵本の読者が絵本の世界の中に入り、絵本の主人公となってその世界を体験できるアイテムだ。ボクは絵本作家としてたくさんの架空の世界を描いてきたが、読者の想像の世界がリアルに体験できてしまうのがすごい。
 一度ボクの絵本の世界も体験できるようになったら夢のようです。今から10数年以上昔に、短編集のプロットとしてこれの進化系のアイディアで殺人事件が起こるという仮想現実の世界を書いたことがありましたが、ついにそれも現実になってきたんだ。という思いもあり、ボクには感慨深い作品でもありました。今後に大いに期待です。(きむらゆういち)